2012ガス主任技術者試験 理解度テスト1(基礎科目) 2012年度のガス主任技術者試験の基礎科目の理解度テストです。レベルAは甲種レベル、Bは甲乙共通レベル、Cは乙種レベルです。 勉強 - その他 主任技術者 ガス主任 基礎 理解度テスト Q1基礎4 Aレベル 問題 27℃、100Kpaの気体が風船に入っている。風船の体積が1.2倍になると破裂する。何℃になると、破裂するか。ただし風船内の圧力は一定とする。 選択肢35℃68℃87℃120℃ Q2基礎11 Bレベル 問題 気体の諸性質に関する説明で誤っているものはどれか。 選択肢①臨界温度以上ではどんなに圧力を上げても気体を液化できない。また、臨界圧は臨界温度で液化するのに必要な最高の圧力である。②ファンデルワールスは実在気体の補正を分子間引力と分子が体積を持つことについての補正を加えた。③定圧比熱は定容比熱よりガス定数分だけ大きい。④断熱容器に入れたガスを加熱する場合、温度の上昇を計算するには、定容比熱を用いる。 Q3基礎16 Bレベル 問題 理想気体の熱力学に関する式の説明で正しいものはどれか。 Cv/R・In(T2/T1) + In(V2/V1) = 0 この式は(a)の式である。気体の体積がV1→V2へ膨張するとき、(b)であるから(c)になり、断熱膨張は温度の(d)をもたらす。 選択肢① a:断熱変化 b:V2>V1 C:T2<T1 d:低下② a:断熱変化 b:V2<V1 C:T2<T1 d:上昇③ a:等温変化 b:V2>V1 C:T2>T1 d:低下④ a:ポリトローブ変化 b:V2<V1 C:T2<T1 d:上昇 Q4基礎24 Bレベル 問題 メタンの水蒸気改質のうち次の化学平衡式で、誤っているものはどれか。 CO + H2O ⇔ CO2 + H2 - Q2 選択肢①右方向へは発熱反応で、温度を上昇させると、左方向へ反応が進みやすくなり、CO2が減少し、COが増加する。②モル数の変化のない反応であり、平衡に対する圧力の影響はない。③温度一定ならば、水蒸気を増加することにより、反応は左方向へ進み、COが増加し、CO2が減少する。④平衡移動の法則は、熱力学の第二法則にもとずくものである。 Q5基礎30 Bレベル 問題 次の燃焼計算に関する説明のうち誤っているものはどれか。 選択肢①燃料の発熱量を測定する場合に、燃料中の水素に燃焼により、生じた水蒸気及び燃料の水分が液状に凝縮した場合と、水蒸気のままである場合が考えられる。この水蒸気の)状態によって発熱量は異なった値となり、この差異は、水蒸気の潜熱が相当する。②水蒸気の潜熱を含む発熱量を総発熱量といい、含まない場合を真発熱量という。③実際の燃焼装置は、燃焼ガスは200~300℃で排出するため、水蒸気の凝縮熱を利用できる。④気体燃料は含まれる可燃ガス組成が明らかであれば、個々のガス発熱量を用いて計算できる。 Q6基礎36 Aレベル 問題 メタンを完全燃焼させたところ、乾き燃焼ガス中のCO2が10%であった。この時の空気比はいくらか。最も近いものを選べ。 選択肢① 1.10② 1.15③ 1.20④ 1.25 Q7基礎42 Bレベル 問題 管内流動に関する説明で、誤っているものはどれか。 選択肢①外力と速度勾配には比例関係にあり、その比例定数を粘度という。粘度を密度で除した値を動粘度という。②乱流の平均流速と最大流速は、指数法則にしたがい、指数は、レイノルズ数2~10万の範囲では、n=7となり、これをカルマン・プラントルの1/7乗則という。③レイノルズ数の式は、密度、平均流速、粘度の関数である。④レイノルズ数から、層流・乱流を判定できる。 Q8基礎48 Cレベル 問題 次の計測機器の説明のうち正しいものはどれか。 選択肢①オリフィス 端が直角に曲がった二重管で端がとがって封じているものを流れに直角にあてる。配管の2か所についてベルヌーイの定理を適用し、一か所の流速を零とすることで、圧力差を測定する。②ピトー管 管の途中に隔壁を挿入すると、流れは絞られるため、流速差と圧力差をベルヌーイの定理を適用して、測定する。③ベンチュリーメーター ②の方式と同様に管径を変化させ、速度の変化に起因する圧力頭をベルヌーイの定理を利用して測定するが、管径の縮小も拡大も円錐管を用いる。④ローターメーター 固定水平円筒の中に回転ドラムがあり複数の室となっている。半ばあまり水が入っており、ガスが室に入ると、浮力でドラムが回転し、その回転数を測定する。 Q9基礎54 Bレベル 問題 熱交換器に関する次の説明で誤っているものはどれか。 選択肢①熱交換器の加熱器、予熱器などは、用途による分類である。②熱交換器の管形、単管式、二重管式、多管式は、構造による分類である。③流動方式の分類での移流形は、一方の流体の熱容量がほかの側の流体の熱容量より著しく大きい場合のほかは、温度効率が低くて不経済である。④流動方式の分類での向流形は、温度効率が悪い。 Q10基礎60 Aレベル 問題 特殊鋼に添加する元素の特徴で誤っているものはどれか。 選択肢①ニッケル、モリブデンは、オーステナイト系生成元素で、焼き入れ性を大にするため、強さと、靭性を高める。②クロム、モリブデン、タングステンは、フェライト系生成元素で、フェライトに固溶して、硬く強くする。③クロムは、鉄より酸化しにくく、その酸化物は緻密で、大気中や高温での耐酸化性、耐熱性を改善する。④モリブデンは、高温クリープ強さを高める効果が大で、焼き入れ性を著しく改善し、焼戻しもろさを防止する。